アルツハイマー病

アルツハイマー病はとっても怖く悲しい病気です。
私の母が2007年に、アルツハイマーと診断され2014年にガンを患い、逝ってしまいましたが
その間の母本人の苦しみは計り知れなく、
父の苦しみ、まわりの家族の苦しみ、母の兄弟の苦しみ
それは壮絶なものでした。
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父は、母が無くなる3年前に他界しましたが、
父の死を理解することなく、また私達子供のこともわからなくなり
母を取り巻く全ての人が悲しい思いをしました。

アルツハイマー病とはどういう病気なのでしょうか。
アルツハイマー病で現在解明されていることは、
脳の中の「アミロイドβタンパク」と呼ばれるたんぱく質が蓄積することで
老人斑というシミが脳にでき、神経細胞が変性して脳が委縮してしまう病気です。

何故老人斑が出来ると症状が出るのか。
 アミロイドβタンパク質は脳全体にたまりますが、
特に側頭葉に沢山蓄積されることが分かってきています。
そしてその側頭葉には記憶にかかわる海馬と言う場所があるために
短期記憶に著しい症状が出始めます。
 そしてだんだんと思考力・判断力が低下し、
時間・場所・人物などを人敷くする見当意識に障害がみられるようになる。

母の場合はまずは場所が分からなくなるという症状が顕著に出始めました。
しかし、もともと方向音痴だった母だったので
まわりもなかなか気がつかなかったんだと思います。

そして短期記憶については、
電話をかけては切り、1分も立たないうちに同じ内容の電話を
一日中かけてくるようになりました。
このようになって初めてまわりも
「何かがおかしい」と感じるようになりましたが
今度は病院に連れて行くのが大変で、一度見てもらおうといっても
「私はボケてない!」と言い張り
なかなか連れて行くことが出来ませんでした。
ボケてるからとは言いませんでしたが、自分なりにそう思っていたのだろうと思います。
きっと認めたくなかったのでしょうね。

母の妹が
「私最近頭が痛いから脳外科に行きたいから付いてきてくれる?」
そう言って誘ってくれたことで、すんなりと受診できました。
この時の病院の理不尽さは思い出すだけで涙が出ます。
アルツハイマーは脳の病気だから脳外科だと思い込み
脳外科を受診してしまったのですが、
その頃はまだ、老年科・物忘れ外来などが無く
たいていの方は初めは脳外科に行ったのだと思います。
そこで母が
「先生、私ボケてませんやろ?」と聞くと
「ボケてるもんは、みんなボケてないって言うんや!
あんたはボケてるんや!」
こんな悲しいことを言われた母の気持ちを考えると怒りで涙がこみあげましたが、
まだそこしか頼るところが無く仕方なしに通い始めました。

診断されてからアリセプトを飲み始めましたが
副作用で興奮状態になり、父とよく喧嘩をするようになりました。

そしてその後の症状は、夜になると元来几帳面な性格で
家の中にゴミを置いておくのが嫌な性格からか
近くのコンビニのゴミ箱に、家庭ごみを持って行くようになり
コンビニの店員さんに何度怒られたことか・・・
そのたびに、主に介護をしている弟が謝りに行っていたようです。

そして元気なころから夜になるとご近所さんとウォーキングしていましたが
この頃はひとりで行くようになり、
町に植えてある植え木のお花を摘んで持って帰ってきたり
世間さまにも本当にご迷惑をおかけしていました。
注意すると
「みんな摘みに来たはるんよ」と
楽しそうに笑顔で返していました。

それまでに一緒にウォーキングをしていたご近所の友人の方が
「心配だから、後から付いてみていてあげるね」
そんなに優しい方ばかりで、本当に幸せな母で
今でも感謝の思いでいっぱいです。

アルツハイマーは病気です。
やはりまわりの理解と協力が不可欠何だということを
骨身にしみて感じました。

このような経緯をたどって
母は昨年亡くなりましたが、
でも最期は私のこともおぼろげながらわかってるみたいで
最期の入院先の看護婦さんに
「私のこども」と紹介してくれました。
そして涙でぬれる私の頬を、手でぬぐってくれたり
前髪が目にかかると、手で私の髪をかきあげてくれたり
優しかったころの母を垣間見ることが出来ました。

話が前後しますが、特養に入っていた時にケアマネージャーの方が
「アルツハイマーで名前などはもう忘れてられるけれど
私の愛する人というグループはわかってられるから
全く忘れてはいないんですよ。」
そう言っていただいたときの嬉しさと
最期の私を子どもと言ってくれた時の嬉しさは
私は生涯忘れないと思います。

認知症患者数は10年後に約323万人に達するといわれています。
私達のようにこんなに悲しい事・辛いことを経験する人が
少しでも少なくなることを、切に祈ります。
そのために、何度も書いていますが
すこしでも情報発信していきたいと思います。

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