旦那さんの癌宣告から2週間。入院の日が決まっていないので自宅療養しています。
今思うのは、もっと早くになぜ家族が気が付いてあげられなかったということです。
約1年ほど前から発症しているといわれ、ちょうどその頃娘の旦那さんから「お父さん痩せられましたね」といわれ、家族も痩せてきたなと思っていて主人に聞くと「腹筋してダイエットしているんだよ」そんな答えが返ってきていました。
丁度その時通販のダイエットマシーンをいただいて毎日し始めたことも重なり、64歳でも痩せられるんだ!なんてそんな気楽なことを思っていました。
痩せてきたらおかしいと思え!
みるからに痩せているのに、おかしいと気が付かなかった私たち。ダイエットにカモフラージュされていて、ダイエットでやせたと思ったら癌だったなんて、シャレにもなりません。
昔(約40年前)私の行きつけの美容室のオーナーの方が、「最近ダイエット初めてこのスープ飲んだらこんなに痩せたんよ」なんて言われていて、そのあとすぐに癌がわかって昔なのでその3か月後には亡くなっていました。そんなことを知っていたのに、まさか家族に同じことが起こるなんて夢にも思いませんでした。2週間たった今も信じられません。過激なダイエットじゃないのにすごく効果が現れた時は、気を付けないといけないんですね。
病院へ行く時間がないときはとりあえず自宅で検査
働き盛りの男性の方は、体の調子がおかしいと思っても病院へ行く時間すらありません。癌の場合は体がだるかったり、ちょっと疲れてるのかな?という程度の自覚症状の時があるようです。旦那さんがちょうどそんな自覚症状しかありませんでした。でもそんな時こそ注意しないといけないんですね。今回実感しました。
常日頃「疲れた、疲れた」という口癖もあって「いつものこと」なんて思わずに、自分の体の声に耳を傾けることは大切なことですね。
それでも病院に行く時間がないという人。でも癌は早期発見が大切です。初期癌なら内視鏡でさっととることもできます。知人の旦那さんは喉頭癌を10年以上前(50歳ぐらいの時)に発症されましたが、ごくごく初期だったので2週間の入院で取ることが出来、抗がん剤も使わずに完治され今もとってもお元気で精力的に働いておられます。
たまたまその方は風邪をひいて町医者に行ったとき、「その声のかすれ方はおかしいからすぐに検査するほうがいい」そう言われてすぐに東京女子医大に行かれたそうです。詳しい治療は聞いていませんが、2週間隔離して放射線治療をされたように聞いています。
これを思い出して早期発見は本当に重要なことだと思いました。
旦那さんの胃がんは5センチ弱。この大きさを聞いたとき目の前が真っ暗になり、頭は真っ白になってしまいました。でもまだステージⅡAなので、頑張って治療して完治を目指したいと思っています。絶対治ると信じています。
なんかおかしいな?そう感じて病院に行けない時はとりあえずの検査ですが、自宅で検査できる検査キットで検査してみてはどうでしょうか?怖くってなかなか行く気になれないけど、やっぱり気になる!そんな時に便利です。
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元気づけるためにはどうしたらいいの?
癌宣告されて気持ちがぐっと下がってしまっている旦那さん。当たり前ですよね。今では昔と違って癌は治る病気といわれていますが、やはり宣告された本人にとっては死を宣告されたと同じ状態の精神状態になってしまいます。いくら現代の医学ではこのステージなら大丈夫よ。胃がんは胃さえとってしまえば大丈夫よ。そんなこと言われても本人の気持ちになったら気休めにもなっていないのではないのでしょうか。旦那さんの状態を見てそう感じました。旦那さんは普段でもかなりの神経質な性格なのに、どうしたら前向きになってくれるかとあれこれ試してみましたが、反対に反発して夫婦間の気持ちがかなりずれてしまいました。「生きたい!」と思ってもらえるようにいろいろと試みましたが、すべて裏目に出てしまいました。このことから、元気づけるためにはあれこれといわずに、旦那さんの場合は本人の気持ちに寄り添って横にいて聞くだけが一番いいのかと思いました。毎日不安定で、死ぬことばかりを考え、冗談で笑いながら「遺影はこれにして」なんて言っていますが、心の中で血を流しながら必死で明るくふるまっている旦那さんを見ていると本当につらいです。男なので涙を見せまいとして強がっている旦那さんを見ていると本当に切ないです。人生でこんなにつらいときは無いんだから、泣いてもいいのに……そう思って毎日寄り添っています。
癌宣告から入院まで
癌の宣告を受けてから入院までちょうど3週間。病院を決めてから入院までの日数はたった9日で手術まではたったの13日間であっという間に過ぎてしまいました。
胃全摘なのでその間、大好きなものを全て食べつくした感じです。でも次から次へと食べたいものが出てきます。普段からお寿司が大好きな旦那さん、寿司ざんまいの生活(笑) でも一番の好物は鰻で、鰻にはかなりうるさい旦那さん。旦那さんの気に入る鰻を探すのは大変なので、結局食べずじまいになってしまいました。 でもその他焼肉等々も食べて満足したと思いきや、入院してから手術の2日前に電話がかかってきて、「外食してよいという許可が出たから鰻を食べに行きたい!」どこに行こうと迷った末、昔実家でよく出前をとってもらっていた梅乃井に食事に行くことにしました。そのあとイノダコーヒー三条店で息子と三人でコーヒーを飲んで、病院に帰るとき「このまま逃げたいよ…… 帰りたくないな~」と言いつつ病院に送り届けました。それが手術2日前。前日はまたまた本家尾張屋さんのせいろが食べたい!まあ次から次へと出てくるものですね。本家尾張屋のせいろは退院後、頑張って食事が出来るようになってからのお楽しみにとっておくことにしました。
入院準備品をそろえながら、食べたいものを食べて過ごした入院前。あっという間にすぎました。ネットでいろいろ調べていたときに、胃の全摘の手術をする人は、術前に思い残すことのないように好きなものを全て食べておくと、術後の食事もスムーズに頑張れるって書いてあったので、好きなもの三昧食べてもらいました。食事のバランスもすごく大切ですが、こんな時は心の満足感に勝るものはないと感じました。美味しいものを食べてる時の人間って、本当に幸せそうですものね。
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