胃癌を宣告され、1か月も経たない間に胃の全摘手術。毎日心の整理をする暇もなくめまぐるしく時だけが過ぎていきました。
胃を全摘した旦那さんの心、仕事が出来なくなった旦那さんの心、そして一家の働き手を失ってしまったように錯覚してしまった私達家族の心。一番辛いのは旦那さんですが、これからのことを考えるだけで眠れる夜を過ごしてきました。
そしてその時は、旦那さんの命を助けないと!私が頑張らないと!
そんな思いが頭の中をグルグル。
癌宣告された丁度そのタイミングで、自営業をしていましたがそれを整理して次の仕事にシフトしたところでした。こんな体になってしまって、次の仕事なんてとんでもないという状況に!
癌だけでなく、病気にはストレスが一番大敵。旦那さんのストレスを解消するためには何らかの方法で生活の糧を手に入れなくてはいけない!私が頑張らないと!そんな思いで、数年前からしていた副業が成功するように頑張りましたが、病気の旦那さんをかかえて、なかなかまとまった時間が取れず、また集中が出来ず今に至っています。
全摘の手術からちょうど半年たった3月末頃から、旦那さんの心にある変化が訪れ、前に向いて歩けるような兆しが見え始めました。
それまでは毎日家の中でゴロゴロしているように見える旦那さんをみていると、こんなことしていたら体力も下がり社会復帰が困難になるのでは?なにより生活の質が下がってしまうので、当然免疫力が下がって再発?そんな不安にさいなまれていました。
かといって、胃癌で胃を全部取ってしまった旦那さんに「仕事復帰」を促すのは酷な様な気がして、家族は悶々としていました。世の中には癌末期でも、一生懸命生きている人もいます。でも旦那さんにそれを求めるのは、まだまだ無理という状態がず~っと続いていました。
「まだ術後半年だから」そのように思い込もうと心の中で葛藤・・・
でも普通の生活をすることで、体力もつき、免疫力が上がるのも事実で、主治医も普通の生活に戻るようにということをおっしゃりますが、なかなか前に進めない。進みかけると腸閉塞になりそうになったりと、仕事を始めるのが不安になるようなことばかりが起こっていました。
それに対して、働き手を失ってしまったようなわが家は、年金と貯金を切り崩しての毎日。貯蓄ってあっという間に少なくなっていくんですね。これから先どうなるの?どう乗り切っていく?
私も副業はしているけれど、全く軌道に乗る気配すら見えない状況・・・
そんな中でも病院の癌サポートセンターでお世話になったハローワークの担当の方が熱心にお仕事を斡旋してくださっていました。毎週ハローワークの予約を入れてもらって、とっても良い仕事もありましたが、やはり癌という病気の為なのでしょうか、なかなか決まりません。
面接まではいきますが、体のことを聞かれたりして、そのことが原因かどうかはわかりませんが、不採用通知を何通いただいたことか。
それでも毎週予約を入れてくださって、力を頂きました。旦那さんだけではきっと見つからなかったと思いますが、4月初めにやっと仕事が決まりました。
でも胃癌の旦那さんにフルタイムで目いっぱい働いてもらうわけにはいかず、それと同時に私も生まれて初めてお仕事に出ることにしました。
私も元々そんなに体は丈夫ではないので、家事、新しい仕事、そして今までしていたピアノ教師の仕事、そして副業・・・4足のわらじを履くには、かなりの勇気がいりました。
今までは何も言わずに日々の仕事をこなしていましたが、これ以上仕事に出るとなると旦那さんの協力も必要。そしてこの年になって初めて仕事に出るというストレスなどを話し合いました。
すると初めて理解を示してくれ、結婚してから30年間お湯も沸かさなかった旦那さんが、お料理を始めてくれるようになり、家事を手伝ってくれるようになりました。
今までは私が自分の想いを伝えようとすると旦那さんは逃げてしまってちゃんと聞いてくれませんでしたが、今回はしっかりと話し合いができ、私の気持ちもわかってくれて、2人で協力していかないとという、心からの気持ちになってくれました。
夫婦で腹を割って話し合うということの大切さが本当に分かった瞬間でした。以心伝心というけれど、やはり心で思っているだけでは相手にわかってもらえていない、大切なことは言葉に出して伝えないと本当の気持ちは伝わらないということが、結婚30年にして今更ですがはっきりとわかりました。
大きな病気を経験し、胃癌全摘後半年たって私達夫婦はやっと前に進むことが出来ました。
そんなことがあり、ほっとしたのか今度は私が帯状疱疹になり寝込んでしまうというハプニング。帯状疱疹は免疫力が下がったときに出るということですが、もともと私は水ぼうそうはしていなくって免疫がなかったところに、水疱瘡のウイルスに感染してしまったようで、重症化してしまいました。初めは単なる虫刺されと神経痛だと思っていたのですが、あまりにもおかしいので病院に行くとまさかの帯状疱疹。水疱瘡をしていないと言ってタカをくくっていては駄目だったんですね。
これからが本番!
いずれ今の副業が軌道に乗り、パートを止められるように頑張りたいと思っています。
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お互いの体を思いやって癌が再発しないように免疫力を上がる生活を心掛けて二人三脚歩いていきます。
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