胃がん告知
旦那さんは64歳。7月に再就職の健康診断を受けました。就業可能の報告を受け、その時従事していた仕事の跡片付けなどを終えて再就職先に入社の手続きができたのが9月半ば。その時に7月に受けた健康診断の結果をいただきました。
診断結果の下部のほうに「要検査」と記載されているのを見てびっくりしてかかりつけ医のところに行くと、ヘマトクリットの値が2016年9月に受けた健康診断時よりも10も下がった35になっているので、ビックリされて血液検査を再度することに!何故その診療所は一目瞭然で検査結果が悪いと思える数字なのに、「就業可能」と書いて就職先に出したのでしょう。その検査結果は「要検査」にもかかわらず、自宅には送られてきませんでした!もっと早くに再検査受けていたら「進行がん」にならず「初期癌」で済んだかもわからないのに!
ヘマトクリットが下がるということはどこかで出血しているということ。女性の場合は生理などで下がることもあるらしいのですが、男性の場合は体のどこかで出血しているということらしいです。それも消化器のどこかでの出血。胃か腸だといわれました。
その時すでに始めの検査から2か月も経っていました。そして9月21日の検査ではさらに5下がった30.9。
※ヘマトクリットの正常値は39.0~51.0。
主人は研修期間中だったので1週間後の結果を聞きに行けず私が代わりに行ったのですが、医師から「ご主人に早く来てもらってください!」そう言われたので主人に伝えたのですが結局その6日後に通勤途中に気分が悪くなり、欠勤の連絡をして帰ってきました。帰ってすぐにかかりつけ医のところに受信すると、「早く来られないからどうしようと思っていた!」そう言ってすぐに近くの病院へ胃カメラなどの検査を依頼していただき、その足で検査に向かいました。
その時の血液検査では、またまたヘマクリットの値が下がっていました。
胃カメラの画像を見せられて驚愕!私は一目瞭然で癌だと悟りました。食道からすぐの場所の胃がん。
その時ステージなどの詳しいことは教えてもらえなかったのですが、その後に下血したのかと思って受診したときに、ステージⅡAと告げられました。下血と思ったのは鉄剤を飲んだ影響だったのでホッと一安心。
病院選び
某病院で胃カメラで癌を発見されたときドクターから
「検査結果を持ち帰ってホームドクターと相談されますか?それともこちらで入院されますか?」と聞かれました。
その時私も主人に付き添っていたのですが、主人は即答してしまいました。
「こちらでお願いします」
その時に私が一言「病院考えなくっていいの?」といっていれば、その後の病院選びがスムーズにいったのだと思いますが、主人も仕事上の経験からセカンドオピニオンのことをお客様にオススメしていたので、私が口をはさむのはどうかと思い遠慮してしまいました。
帰りにそのことを主人に話すと、頭が真っ白でそんなこと思い浮かばなかったといい、すぐに検査結果をもらいに行ったのですが、時すでに遅し。ドクターがおられなかったのかその時はいただけませんでした。
その後夫婦で話し合い、ホームドクターのところに相談しに行ったりとバタバタとして過ごし、やはり某大学病院での治療を決め病院に紹介状をもらいに行きましたが、ドクターは忙しいらしくなかなかもらえませんでした。私たちは転移が気になって気が気じゃありません。
その時のドクターの言葉は
「某大学病院は大きいので、手術の日が取れず遅くなる可能性がありますがそれでも良いのですか?」
「予約もなかなか取れませんよ」そう言われました。
でももう夫婦で決めていたのでとりあえず紹介状を書いて頂きたいと伝えました。
それが1日たって連絡がなく、もちろん再三電話をしたりしましたが、なかなか書いてもらえず……
「他の患者さんとお話しなさっています」「ドクターは今忙しいので」等々
やっと書いてもらえることになったのが、2日後の夕方でした。あくる朝の9時に紹介状をもらいに行き、そのまま某大学病院に行きました。予約がなかなか取れないと言われていたので、病院から予約をとってもらわずに直行しました。
私はこの日仕事があり、どうしても行けず主人一人だけで行きましたが、初日のことがありすご~く不安でしたが、今回は冷静になっているのでしっかりと聞けたようです。
でもビックリしたことにその日は初診の診療日じゃなかったんです!
初診の診察日が無いなんて夢にも思っていませんでした。せっかく来たのでとりあえず病名と紹介状を持っていることを受付で伝えると、すんなりと診察していただけたそうです。紹介状って、本当に大切なんですね。紹介状をなかなか書いてもらえなかったので直接行こうかと思ったりもしていたのですが、粘った甲斐がありました。
その日が10月18日。そしてもう一度入院のための検査をしてその結果は26日。26日にはご家族と来てくださいということになりました。その日入院の日は決まっていませんが、手術の日は押さえることが出来ました。
たまたま10月30日に空いていたので、その日に手術決定です。
その時のドクターのお話では
「今日・明日に手術することはないけれど、1か月・2か月ものばせない状況です」と言われたそうです。
この言葉を聞いて、前の病院では転移はないといわれていましたが、もっと進んでいるのかとかなり不安になりながらも、紹介された検査機関を受診して検査結果をそろえました。
入院までの検査
癌と診断されたときにすでに胃カメラはしているので胃カメラはありません。その他大腸カメラの検査が必要ですが、たまたま5月に痔になってついでに大腸の検査もしていたので、大腸検査の結果だけその病院にとりに行くだけで済みました。手術前検査は他にはPET検査・胃透視等がありました。入院してからは血沈検査などもあると思います。
PET検査とは
PET検査とは「陽電子放射断層撮影」という検査で、癌の転移を体の隅々まで詳しく調べる検査です。極小さい癌も特殊な検査薬で「がん細胞に目印をつける」というのがPET検査の特徴です。検査の初めから終了まで約2時間です。
がん細胞は正常細胞に比べて3~8倍のブドウ糖を取り込むという性質を利用した検査です。ブドウ糖に近い成分を注射し、約1時間半(90分)安静な状態で体の隅々まで薬剤がいきわたってからPETで撮影します。するとブドウ糖が多く集まるところがわかり、極小さいがんを発見する手がかりとなります。
PET検査はレントゲン・CT等で見つからなかった小さな癌も見つけることが出来ます。京都ではたいていの病院で御池クリニックが紹介されるみたいです。
PET検査前の注意事項
PET検査は朝一番の8時半の予約でした。前日の9時以降は飲食禁止で、水とお茶ぐらいは飲めました。
検査開始時刻の前、最低4時間は絶食でお越しください。
午前中の検査の場合は、当日の朝食は摂らずにお越しください。
午後からの検査の場合は、検査4時間前までに糖分・カロリーを控えたお食事をお済ませください。
水のみ検査直前までお飲みいただいてかまいません。
糖尿病治療中の方は、服薬・インスリン注射について事前に主治医とご相談ください。
血糖値が非常に高い状態ですと、正確な検査を行う事が難しい場合があります。主治医の指示に従って、お薬を服用ください。その他のお薬については制限はございません。(主人の場合は鉄剤と胃薬だったので飲んでもよいということでした)
紹介された御池クリニックにはレストランもあるので、検査を済ませた方が食事をされています。
大手の企業の重役さんなどが人間ドックに来られる機関のようで、とっても高級感のあるレストランです。
主人はサンドイッチセットを注文しました。
本人の気持ちの流れ
癌の診断を受けた時の本人の気持ちは、ステージなどの説明もなかったので、癌と聞くと死しか考えられなかったそうです。ローンも残っているので団体信用生命保険で支払えるな~とか、生命保険があるので家族に残せるな等、そんなことしか考えられなかったといいます。
ステージを聞いてからいろんな人に、助かられた人の話を聞くと、「生きたい!」という気持ちが強く芽生えてきたそうです。それからの主人は生きるためにいろいろなことを調べはじめ、「癌治療は病院選びから」という記事をインターネットで見つけたのをきっかけに、動き始めました。
がん診断からわずか2週間しかたっていませんが、もう何か月も経ったように感じます。たった2週間ですが夫は生きたいという思いが強くなり、癌と戦っていくという気持ちを強く持ってくれるようになりました。
今年1月に孫も生まれ、「成人式までは元気でいないと!」そんなことも言うようになってきました。
これから治療が始まるともちろん感情に波はあると思いますが、しっかりと支えていきたいと思っています。
まとめ(がん診断・がん保険など)
・癌と診断されたら、すぐに病院を決めないで癌の場所に適した病院を探し、それからどの病院が良いかなどを考える。わが家の場合は即答してしまったので、紹介状がなかなか書いてもらえずにスムーズに進みませんでした。現在は病院側も初めにその旨を言ってくださるので、遠慮せずに他も考えたいということを伝えるとスムーズだと思います。
・正直がん保険に入っていてよかったと思いました。癌治療はとにかく治療代が高いと聞いているので、しっかりと治療してあげたいけれどどれだけかかるのだろうという不安が拭えませんでしたが、診断給付金などで気持ちがとっても楽になりました。
保険会社はたくさんあり、また保険の種類は星の数ほどありますね。どの保険を入ったらわからないのは私も同じです。主人がその関係の仕事をしていましたが、私は全くわかりません。たまたま今回入っていたがん保険がアフラックのがん保険でした。でも入ったのが主人が独身の時でそれから見直していなかったのでそのままになっていました。
先月見直しのお話がありましたが、まさか癌になるなんて思っていなかったので(誰でもそうだと思います)見直さなかったのが悔やまれています。主人のがん保険は古い保険なので先進医療特約が付いていませんでした。でも30年余り前にかけた保険なので2700円というリーズナブルな価格。結婚すると妻も同じ価格付加してもらえ、主人が先に亡くなっても妻は継続できるというありがたい保険です。30年余り前はがん保険というとアフラックという時代です。その時代のがん保険でも診断一時金が100万円ついていました。癌治療で100万円はあっというまの価格だと思うのですが、でもすごくありがたいです。
「自分は癌にならない!」と思っていても、現代は2人に一人が癌にかかるという時代。わが家も例外ではありませんでした。お守り代わりに入っていた「がん保険」に助けられました。
決して沢山の保険に入る必要はないと思います。でも必要最低限に入っていると、心がほんの少し楽になります。というか楽になりました。
一度の何社かの保険を比べられるところがあるので、見積もりは無料なので、今度は私のために調べてみたいと思っています。
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