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NHKスペシャル「シリーズ 人体 神秘の巨大ネットワーク」第4回万病撃退は“腸”が免疫の鍵だった!を見た要約と感想

健康
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NHKスペシャル「シリーズ 人体 神秘の巨大ネットワーク」第4回万病撃退は“腸”が免疫の鍵だった!を見た感想は、一言でいうと「腸を制する者は健康を制する」

このページの目次

腸は第二の脳

腸

腸の神経細胞はおよそ一億個あり、脳に次いで多いので「腸は第二の脳」といわれています。
人体はいろいろな臓器が脳に頼らずに独自で活動していますが、腸は別格で沢山の働きを独自で行っています。
腸は神経細胞の働きで、筋肉を操り食べ物を消化吸収する複雑に動き、そして今注目されている免疫力も、腸が支配しているということが、最近の研究でわかってきたそうです。
腸は私たちの免疫力を司る臓器で、私たちの命をも支えているのですね。

腸内細菌と免疫細胞

免疫力とはインフルエンザや食中毒はもちろん、あらゆる病気から私たちを守ってくれている大切な力です。その大切な免疫力を保つために大切な働きをしているのが、腸内細菌と免疫細胞です。免疫力が正常に働かなくなると、花粉症やぜんそく、食物アレルギーなどのアレルギー、そしてリウマチ・自己免疫疾患などの深刻な病気を起こしてしまいます。

腸を広げると表面には沢山のひだがあり、それは絨毛と呼ばれています。
食べ物の栄養は腸の絨毛から吸収され、血液に乗って全身に運ばれていきます。この腸の絨毛の付近にいるのが、腸内細菌と免疫細胞です。腸内細菌の数は約100兆個。そしてその腸内細菌は腸の粘液の中にいます。そして免疫細胞は絨毛の内部と絨毛の裏側にはびっしりといます。

腸に入ってくるものには毎日食べる食べ物から大量の栄養や水分、それだけでなく病原菌やウイルスも一緒に入ってくることもあります。このことから腸は体の中で一番外敵にさらされやすい場所とも言えます。
全身の免疫細胞は約2兆個もいるといわれていて、その免疫細胞は病原菌やウイルスなどの外敵を攻撃して排除するミクロの戦士といわれています。約2兆個の免疫細胞の7割は腸にいて、外敵が入ってくるのを防ぐ門番的役割をしています。

その上腸は外敵を攻撃するだけでなく、敵を見破る訓練のようなこともしています。絨毛の中にわざわざ細菌を取り込んて学習し、学習し終えた免疫細胞は血液に乗って全身に運ばれ、病原菌・細菌と戦っています。いわば腸は免疫力の本部ともいえる働きをしています。このことから腸は免疫力を司る臓器とも呼ばれています。

免疫の暴走で起こる自己免疫疾患

免疫というのはもともと外から入ってきたウイルスや細菌を防御する働きがあるのですが、その免疫細胞が暴走するとアレルギーになったり、自分自身の細胞を攻撃しておこる病気になることが最近増えてきています。自分の汗・涙等、そして食物などの多くのものにアレルギー反応をしてしまう病気もあます。また多発性硬化症という免疫の暴走により、脳の細胞が外敵とみなされて攻撃されるという怖い病気も認められています。多発性硬化症とは、症状が進むと失明したり、言葉を話すことが出来なくなったりする病気です。

これらの病気の患者さんの腸には異変があり、腸内細菌の腸内細菌のバクテロイデス菌の仲間、クロストリジウム菌の仲間のが少なくなっていました。ある日突然アレルギーが発症するということも、もしかすると腸内細菌の状態が変わって起こっているのかもしれないと、考えられ始めています。

クロストリジウム菌は今話題となっている「短鎖脂肪酸」をだし、その中の「酪酸」と呼ばれる短鎖脂肪酸が大量のTレグを生み出し、私たちの腸内環境の健康を支えています。
Tレグとは腸で生み出される特別な免疫細胞

腸内細菌の代表的なものにはビフィズス菌という、腸の調子を整えてくれる善玉菌がよくしられています。。
また今注目されているバクテロイデス菌脂肪の吸収を抑え、肥満を防ぐ働きがあるといわれています。
そして注目すべきはクロストリジウム菌で、クロストリジウム菌は免疫の暴走を止めてくれる働きがあると考えられています。
>>>腸内環境をスッキリ整える。乳酸菌発酵エキスと贅沢ポリフェノール【善玉元気】

免疫の暴走を止めるクロストリジウム菌

クロストリジウム菌だけでも100種類あり、その中ぬは病気の原因になる菌もいると考えられていますが、逆に免疫を制御する重要な役割をしている菌もいそうだと考えられている。この中のある種類の菌の減少で多発性硬化症とか重症のアレルギーを起こすという可能性があると考えられている。

クロストリジウム菌が少なくなると、何故免疫の暴走が始まってしまうのかという謎を解くカギが大阪大学の坂口志文さんが発見されました。
その原因は外敵から身を守る役割の免疫細胞とはまるで違う免疫細胞が発見されました。その免疫細胞はTレグといい、活動するときには体の中で暴走する免疫細胞を見つけると、興奮をしずめる物質をだし押さえてくれる。そのTレグは腸で生み出されているということが最近の研究であきらかにされ、しかもクロストリジウム菌の働きがカギを握っているということもわかってきました。
クロストリジウム菌がメッセージ物質を送り、免疫の暴走を防ぐTレグが作り出され、そのTレグが全身を回り全身の免疫をコントロールしている。
アレルギー症状が重い方はクロストリジウム菌が少ないと考えられていて、またクロストリジウム菌が少ないと免疫疾患になるといわれてきている。

腸内フローラを整えるためには

腸内フローラを整えるためにはいったいどのような生活をすればよいのでしょうか。番組の中で紹介されたのは、曹洞宗大本山総持寺の修行僧はアレルギーが無くなっているということに注目して研究されていました。道場の生活をするともともとはアレルギー体質の修行僧も、生活していくうちにいつの間にかアレルギーが無くなっているそうです。
そのカギは修行僧の食生活にあるそうです。精進料理は食物繊維が多く、腸内フローラの為には大変良い食生活だそうです。クロストリジウム菌を増やすマウスの実験では、食物繊維をたくさん与えたマウスの腸細菌にはクロストリジウム菌が多くなるという研究結果もあり、食物繊維がいかに腸内フローラを整えるのに役立っているかが良くわかります。

日本人ははるか昔から、キノコ・木の実にはじまり、穀物・根菜・海草類の日本の食材には食物繊維がたっぷりとはいっています。日本人の腸には食物繊維を好む腸内細菌がたくさん住み着くようになった。
長い間食物繊維をたっぷりと食べる食習慣の日本人には、だれにでも鉄壁の免疫力を生む「腸」の能力が備わっていた。日本人の腸内環境は一朝一夕に作られたものではなく、太古の昔からの食習慣が生み出したものです。

しかし現代はアレルギーなど免疫の暴走による病気が増え続けています。腸の中で長い時間育まれてきた腸内細菌と免疫細胞の関係が、ここ数十年の間に食生活が食の欧米化により、本来の日本人の腸にあう食生活とはかけ離れた食事になってきたことも原因の一つなのでしょうね。

赤ちゃんは初めから腸内細菌を持っているわけではなく、生まれるときに初めてのむ母乳よりビフィズス菌を得ることにより、体に有益な腸内細菌を選んで住まわせて全身の免疫力の本部としての腸を次第に成長させていく。腸は日々食べるものを糧として腸内細菌を育み全身で働く免疫細胞をそだてあげる。人間には本来体に有益な腸内細菌を選ぶという機能が備わっています。
毎日の食生活で腸内環境を整えることが一番大切なこと。しかし忙しい現代では、一日3食を意識して食べようと思っていても、どうしても忙しさのあまりおざなりになってしまうこともあります。でも決してそれはおざなりにしてはいけない事だと思います。「腸を制する者は健康を制する」。腸内環境を整えるためにはまずは乳酸菌を務めて食べる努力が大切だと思います。
朝ごはんにヨーグルトをたべたり、発酵食品を食べて、それでも尚少ない場合はサプリメントなどで補うこともありではないでしょうか。

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