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癌患者と家族のサロン|ともいき京都

胃全摘後闘病日記
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1月26日に臨床心理士の方に紹介していただいた、京都の癌患者と家族のサロン「ともいき京都」の参加してきました。
京都の町屋で開催される「ともいき京都」。私が育った家のようにほっこりとする場所でした。(実家はこのすぐ近くです)
暖簾の赤が、私たち夫婦に元気をもたらせてくれる、そんなほっこりとした雰囲気の町家でした。




1月26日の昼の部のワークは渡辺昧比氏による「シンギングボウルとヨガの共響」。シンギングボウルは以前から気になっていた瞑想の一つです。ヨガは20代の頃に少ししていましたが、体が硬くなっているので不安でしたが、無理のないヨガで、とっても心地よくリラックスできました。旦那さんもとっても気持ちが良かったと言っていました。

ヨガの後にシンギングボウルの瞑想がありました。初めて体験したシンギングボウルの音色はお寺の除夜の鐘を想像させられるような響きでした。頭の中がシンギングボウルの音で満たされて、ストレスがす~っと抜けて、体がふ~っと軽くなるような感じを受けました。旦那さんは相当癒されたのか、熟睡してしまったそうです。

家でもシンギングボウルを購入して出来ないものかと参加者の方が聞いておられましたが、シンギングボウルはかなり高級なので自分で購入するのはハードルが高いということで、紹介していただいたのがシンギングボウルの前にある小さなシンバルのようなティンシャ。癒し 瞑想 浄化…心を落ち着かせるためのツールだそうです。

ティンシャは2000円ぐらいなので、購入しやすい金額ですね。

ティンシャとは、チベット仏教でチベットの高僧・尼僧が実際に用いる法具のひとつで、旅の危険から身を守る魔よけとしてや、読経や瞑想の際などで使用されてきたものです。

病院の臨床心理士の方に紹介していただいて、この日初めて「ともいき京都」に参加しました。
代表の田村 恵子先生も、とっても温かで、沢山お話ししたかったのですが、沢山話したいことはあったのですが、初めてなのでなかなかうまく話せなかったのが少し悔やまれています。あんなにお話ししやすい環境だったのに残念。

ヨガとシンギングボウルが終わると、お茶タイム。出されたのは料理研究家の 辰巳芳子さんのいのちのスープ。

いのちのスープ

以前に父のために私が作った、辰巳芳子さんのいのちのスープより数段美味しいいのちのスープでした。作り手の気持ちで、こんなにもお味が違うのですね。父のために作ったときも一生懸命作りましたが、玄米を炒るときに、「まだ炒るの・・・」と、時間がかかりすぎるので途中面倒くさくなったのがお味に影響したのでしょうかね(笑)「ともいき京都」でいただいたいのちのスープは、それはそれは美味しいスープでした。

「ともいき京都」に足を運んだのは旦那さんの胃の全摘手術から3か月たった頃でした。たった3か月しか経っていないのですが、旦那さんは旦那さんで、自分の体の変化に戸惑うことばかりで、気持ちも荒んでしまっていました。私も胃が無いということはどのようなことなのか、想像でしか考えられず、癌の旦那さんを支えていくにはどうすればいいのか・・・本当に途方にくれていたときでした。

仕事を失ってしまった旦那さんの代わりに、今度は私が生活を何とかしないとと思い、以前から始めていた副業に精を出すも、全く成果が無く日々の生活・仕事・旦那さんの看病を私一人が抱え込まないといけない状況になり、私の心は悲鳴を上げそうになっていた時のヨガとシンギングボウルは、私にとって癒しの時間になり、心が少し軽くなったように感じました。

でも家に帰ると現実に戻って、また同じことの繰り返しですが、「ともいき京都」でヨガ・シンギングボウルを体験させていただいたおかげでしょうか、それまでとは少し違って感じました。
もう一度「ともいき京都」に行く日が合えば、今度は沢山の疑問・悩みを相談したいと思います。
いっぱいいっぱいになってしまうと、ついつい旦那さんの心に寄り添うのが難しくなり、お互いの一言一言が気になり、悪く解釈してしまったりと、精神衛生上も良くありません。

がんを体験した人、そのご家族や親しい人達が、日頃の思いや悩みを語り、周りのいのちと共に支え合いながら医療の専門職と一緒に対話する場の「ともいき京都」。こんない素晴らしい場所を紹介していただいた臨床心理士の方に感謝です。

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