手術の翌日に歩かないといけないのは何故?
前日に胃癌の全摘手術を受けた旦那さん。大きな手術なのに、あくる日には歩かなくてはなりません。午前中にドクターに促されたようですが、まだ歩く気にならず……そりゃそうですよね。あんなに大きな手術をしたんですものね。でも手術後動かずにいると、全摘した胃のあった場所に腸が入り込んでしまうことがあるので、痛いけれど出来るだけ動かないといけません。私の友人の旦那さんが腎臓の摘出手術をされたとき、20年ほど前だったので入院期間は今の倍ぐらいあったらしいのですが、退院してゆっくりしていたら、その一週間後に猛烈な痛みで再入院。腎臓のあった場所に腸が入り込んだ為、再度手術をされたそうです。そんな話をすると、その日の午後車いすですが談話室まで行って、しばらく座っていました。そして部屋に帰るときに看護師さんに「少し歩いてみられますか?」と言われて、病室の入り口のところから自分のベッド(窓際なので少し距離があります)までゆっくりと歩いていきました。歩いている旦那さんを見ると、本当にほっとしました。
術後1日目と2日目の食事と生活
術後の翌日のお昼から食事がでます。食事といっても具のないすまし汁とアルジネートウォーターというスポーツドリンクのようなものです。でもたったこれだけが飲めないんですね。手術前日の夜から手術の当日、そして翌日のお昼まで何も食べていないので、たった一口しか口にできませんでしたが、薄味のすまし汁が本当に美味しかったそうです。味覚が残っていて本当に良かったです。たとえ一口でも美味しさを感じ食べられることに感謝です。アルジネートウォーターは120mlのものが2パック出ましたが、1パック飲むのも関の山でした。術後は飲み物を飲むときは、少しの間口に含んで飲み込むようにするそうです。2日目の夜ご飯には重湯と牛乳が出ましたが、痛みで食べられず。
2日目には歩いて歯磨きをしたそうですが、かなり痛かったそうです。看護師さんにシャンプーをしてもらい、頭はスッキリ!これだけでも進歩ですね。
術後の体の状態
ドレーンと点滴のチューブ。そして脊髄には痛み止めの管が入っています。ドレーンを見るのがとっても痛々しかったです。ドレーンは縫合不全を未然防ぐために入っています。縫合不全を起こしたときはドレーンの中がドロッとした状態になるそうです。縫合不全とはお腹の中の切った場所を縫合した後、その人の免疫力などの影響でしっかり縫っていても、くっつかない時があるらしく、その時にはお腹の中に膿がたまり、最悪の場合もう一度お腹を開けないといけなくなるそうです。その縫合不全は術後4~5日ぐらいに現れるそうです。それまでドキドキですね。二度とお腹を切るのは嫌ですものね。
術後の痛み
手術前より脊髄に痛み止めの管が入っていて、痛くなってくると自分でボタンを押して痛み止めを入れるという形になっています。痛み止めはとってもよく効くらしく、効いている間は我慢できる痛みだそうです。効果が無くなってきたときが大変で、そんなに度々入れることが出来ないので、かなり我慢しているようでした。痛みが来ているときは食事も喉を通らない状態のようでした。
でも本人は治っていく痛みと言って頑張っています。頑張れ!
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